京都府のご先祖調べ

令制国の山城国の全域、丹波国の東半分、丹後国の全域に相当します。
京都市中心部には794年の桓武天皇による平安京遷都以来明治維新まで、皇室の御所があった所です。

戦国期以前の京都府とその名字
 戦国期以前より勢力を振るった在地領主の一族をみてみましょう。 以下は京都府に関係する名字です。
 ただし名字の出自や由緒には諸説あり、すべては網羅できておりません。参考の一つにしてください。

 山城国は有力公家や社寺の領地が多く、大きな武士団が形成されることはありませんでしたが、 室町時代になると南山城の国人衆が結束し山城国一揆がつくられています。
南山城の国人衆には綴喜郡の田辺氏・井手氏、相楽郡の別府氏・和束氏・相楽氏・井上氏・椿井氏・狛氏・木津氏がありました。
 その他に主な勢力としては、葛野郡の革島氏、乙訓郡の神足(こうたり)氏・物集女(もづめ)氏・鶏冠井(かいで)氏、宇治郡の宇治氏・真木島氏・大道寺氏・山角氏があります。

 丹波国は京に近いうえ、山陰道からの入口に位置することから、都の政局に巻き込まれやすく、 とくに丹波国亀岡は足利尊氏(六波羅探題攻め)と明智光秀(本能寺の変)が挙兵した時代変革の舞台として知られています。
守護は細川京兆家がつとめ、多紀郡の守護代内藤氏が支配しました。戦国時代になると多紀郡の波多野氏が勢力を増し丹波国諸豪族をまとめる位置にありました。
 室町時代には桑田郡に釈迦牟尼仏(にぐるべ)氏、心学で知られる石田梅岩の石田氏赤沢氏・小林氏・人見氏・中川氏・宇津氏、秦氏の後裔川勝氏があり、 皇室領であった山国庄には窪田氏・鳥居氏・水口氏・比果(ひか)氏・身人部(むとりべ)氏・江口氏がありました。
 船井郡には八木城主の内藤氏・井上氏・須知氏・塩貝氏・片山氏が知られています。
 天田郡では細見氏(辻城)・金山氏・塩見氏(横山城)・荒河氏(荒河城)・夜久(やく)氏があり、 何鹿郡には小畠氏・大槻氏・綾部氏・籾井氏・上林氏があります。

 丹後国には有力な武士団は発生せず小土豪がほとんどで、丹波や若狭など周辺から入ってきた氏族も少なくありませんでした。
 室町時代には守護一色氏が丹後の領国化をすすめますが、戦国時代になると一色氏は若狭国守護の武田氏と対立し、信長の命を受けた細川藤孝により滅ぼされます。

 京都府の苗字ベスト20位をあげると、以下の通りです。
1田中 2山本 3中村 4井上 5吉田 6西村 7山田 8木村 9松本 10林
11小林 12高橋 13山口 14中川 15谷口 16上田 17伊藤 18岡本 19清水 20藤田

 長く都があった地域なので、「〜藤」など公家をイメージさせる名字が多いと想像しますが、田中・山本・中村といった西日本を代表する名字が上位にきます。
しかし、少数ながらも◯条氏・◯辻氏・◯小路氏・◯大路氏など、京の地名に由来する名字も見受けられます。

江戸時代の京都府
 江戸時代の京都府は多くの藩領・天領・旗本領・寺社領にわかれていましたが、「京」に近いため譜代大名が配置されていました。
廃藩置県時に京都府に存在した藩は以下の通りです。

藩名 城下町 主な藩主の変遷
淀藩 京都市 稲葉氏
福知山藩 福知山市 朽木氏
亀山藩 亀岡市 松平(形原)氏
園部藩 南丹市 小出氏
綾部藩 綾部市 九鬼氏
山家藩 綾部市 谷氏
宮津藩 宮津市 京極氏→松平(本庄)氏
田辺藩 舞鶴市 京極氏→牧野氏
峰山藩 京丹後市 京極氏
 藩庁が置かれた城下町には、大名家の移動にともない家臣や町人、寺院も移動します。よって前の領地との関係も考える必要があります。
「江戸時代は武士」との伝承があれば、まずは藩士名簿である「分限帳」を確認することをお勧めします。詳しくは各藩の項を参照してください。

京都府の家紋
 京都府の使用家紋をみてみましょう。
『都道府県別姓氏家紋大事典』によると、京都府の家紋ベスト10は次の通りです。
1位 片喰 2位 鷹の羽 3位 木瓜 4位 柏 5位 目結
6位 梅鉢 7位 橘 8位 藤 9位 蔦 10位 菱・花菱

 日本の十大家紋と比べると、茗荷紋桐紋がランク外となり、かわりに目結紋菱紋がランク入りしています。

 都があった京都市域は現在の東京と同じく地方からの移住者が少なくありません。 それにともない地方の家紋が移入しており、目結紋などは近江からの移住者との関係が推測されます。
梅鉢紋は北野天満宮の神紋として知られており、天神信仰との関係も推測されます。

京都府の寺院
 京都府の寺院をみてみましょう。
『全国寺院名鑑』(全日本仏教会寺院名鑑刊行会)によると、京都府の宗派別の割合は以下の通りです。
  京都・山城
(京都・宇治など)
丹波
(亀岡・福知山)
丹後
(舞鶴・宮津)
天台宗 4% 1% 0%
真言宗 8% 13% 12%
曹洞宗 3% 33% 30%
臨済宗 12% 22% 26%
浄土宗 37% 9% 6%
浄土真宗 16% 12% 15%
日蓮宗 11% 6% 8%
その他 9% 4% 3%
 他府県に比べると京都府は禅宗系寺院が多く、真宗寺院が少ない傾向にあります。
 とくに県中部・北部の丹波丹後地域は半数以上が曹洞宗・臨済宗の禅宗系寺院です。
 一方、京都市域は浄土宗寺院の多さが際立っています。ここは西山浄土宗の本拠地といえる地域です。 また他地域に少ない日蓮宗寺院も多いようです。
丹波丹後地域は禅宗系寺院が多いこともあり、比較的に古い墓石が残されています。
調査においては大きな味方になってくれます。

京都府の神社
 山城国一之宮は葵祭で知られる上賀茂神社(賀茂別雷神社)と下鴨神社(賀茂御祖神社)です。 古代氏族賀茂氏の氏神ですが、古来より皇室に崇敬を集め、伊勢神宮に次ぐ権威を持っていました。
 伝説では、玉依媛命が賀茂川を流れてきた丹塗矢を床に置いたところ懐妊し、生まれたのが賀茂別雷大神と伝えています。
 上賀茂神社の主祭神はその賀茂別雷大神(かもわけいかづちおおかみ)、 下鴨神社の主祭神は玉依媛命(たまよりひめのみこと)と父親の賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)です。
 上下賀茂社の社家は賀茂県主の子孫が勤めました。両社家には次の家名があります。
  上賀茂神社・・・賀茂・岡本・松下・林・森・藤木・大池・梅辻・鳥居大路・富野など
  下鴨神社・・・鴨・鴨脚・泉亭・梨木・滋岡・南大路・北大路・御矢川・下田など

 丹波国一之宮は出雲の神を祭る出雲大神宮です。
 主祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)と妃神の三穂津姫命(みほつひめのみこと)です。
 元明天皇和銅年中に出雲国出雲大社(古くは杵築大社という)から勧請したとされ、出雲国と大和国の接点にあった丹波に「国譲り」により祀られたともいわれています。
 社家は田所氏です。

 丹後国一之宮は元伊勢といわれる籠神社です。
 社伝によれば豊受大神(伊勢神宮外宮の祭神)は奥宮のある「真名井原」に鎮座していたといい、 伊勢神宮創建以前の4年間天照大神の神霊が遷されたこともあり「元伊勢」と呼ばれています。
 主祭神は彦火明命(ひこほあかりのみこと)です。
 社家は海部氏で、古代から記した『海部氏系図』(竪系図)は国宝に指定されています。

※姓氏の出自や由緒には諸説あります。このサイトではすべてを網羅できておりません。
 参考の一つにしてください。
 また出自や由緒、来歴についての質問は受けかねます。ご了承ください。

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