苗字について

弊社では数多くの苗字(名字)の家系を調査して参りました。
イメージ 苗字ランキング上位200位以上の苗字は「江戸時代以前のご先祖調査完了 家名(苗字)リスト」で紹介しています。
お客様の苗字を調査しているかもしれません。 どうぞご参照ください。
「ルーツ探検」において、まず家系と苗字(名字)の関係を知っておく必要があります。
ここではその基礎知識をご紹介します。

苗字の歴史
元々は「名字」と書き、藤原氏や源氏など氏(うじ)の中で家を区別する必要から、邸宅地名や所領地名を称号としたことに始まります。
そのため「名字」の9割近くは地名に由来するといわれています。

身分が固定化する江戸時代になると、苗(血縁)を同じくするという意味で「苗字」の字が使われるようになります。
「江戸時代の庶民には苗字が無かった」といわれますが、先祖祭祀を重んじ血族意識の強い地域においては庶民に「苗字」は伝わっていました。
それらは石塔や神社関係文書には「苗字」を確認することができます。

この「苗字」は「家名」として受け継がれます。 つまり、「家」を相続することは「苗字」を相続することでもあります。
そういう意味では、家系を調べる上において「苗字」は大きな手掛りになります。 そして、「家系」は「家の系統」、すなわち「代々の家のつながり」を意味しています。
ここで注意すべきは、「家系」は必ずしも「血系」を示していないということです。
ご存知ように「家」に相続者がいない場合、女子に婿養子を迎えたり、養嗣子を迎えたりして「家」を存続させます。 その場合、親戚縁者から養子を迎えることが多いのですが、血筋にこだわっていません。
何より「家の継承」が第一に考えられ、親族に適任者がいなければ家柄を考慮して他家から養子を迎えることが行われました。
特異な事例ですが、栃木県南部には「カブタテ」という習俗があります。
「カブタテ」とは破産や相続者がいないなどで“ツブレヤシキ”となった場合、その家や土地、苗字、墓地を譲り受けることをいいます。 つまり、血筋とは関係ない者が「家」、「苗字」を継ぐことになるのです。

このように「家の継承」が優先される背景には、日本独特の「家」制度があります。
江戸時代の「家」制度を受け継いで作られた明治民法(明治23年公布)では、 「家督相続人ハ 〜略〜 系譜、世襲財産、祭具、墓地、商号及び商標は家督相続ノ特権ヲ組成ス」と定められています。 家を受け継ぐ者には家業や財産だけでなく、先祖祭祀に関わる一切のものが引き継がれたわけです。
坂本龍馬の家系が断絶した時、明治新政府は龍馬の家名存続を決定し、龍馬の姉・千鶴の長男(坂本直)に家名を継がせています。 これは「家」の存続を国家が重視していることが分かる例です。

明治新政府は近代国家建設の基礎として戸籍編纂を行いました。
明治3年の平民苗字許可令、明治8年の平民苗字必称義務令により、国民は「苗字」を持つことになります。
多くの場合は江戸期の家名を戸籍に登録しましたが、「苗字」が分からない人は僧侶や庄屋に「苗字」をつけてもらいました。
また、これを機会に別の「苗字」にかわった人もいます。
兵役を逃れるために廃家の戸籍を受け継いで戸主となる場合がそれです。
そのため、現在の「苗字」と江戸期の「苗字」が異なる場合もありました。
「苗字」のつながりからみると、明治初期が一つの転換点になります。

苗字の転換期
この時に生まれた新しい苗字を「明治の新姓」といいます。
「明治の新姓」のパターンをいくつか紹介しましょう。

 1 主家や庄屋(名主)など土地の名家の苗字をもらうケース
    一部落が同姓という地域に多いようです。
 2 庄屋や僧侶などに新しく苗字をつけてもらうケース
    珍姓希姓がうまれやすいようです。
 3 屋号を苗字にするケース
    商家や町屋に多いです。
    「屋」を「谷」にかえることもあります。
    たとえば、米屋が米谷になるように。
 4 僧侶が苗字を持つケース
    仏教用語を使うことが多いです。
 5 分家した方角や本家との位置関係を苗字にするケース
 6 本姓の一字をかえて苗字にするケース

実はもう一つ戦国時代に「苗字」の転換期があります。
戦国時代は古き名家名門が没落し、下級身分の者がその実力と才覚で地位を得た「下剋上」の乱世です。
その武功により、名字を拝領したり、廃家となった重臣の家名を継いだり、 あるいは自ら「株」を買って名字を譲り受けたり、 名字の変遷はまさらに家の栄枯盛衰をそのまま示しているといえます。
藩士系図や旧家に残る家伝系図をみると、その辺りがよく分かります。
家祖の記述には家の起こりについて書かれていますが、 苗字が変わっているケースが見受けられます。
家伝系図については「系図について」を参照してください。

苗字で先祖の由来が分かるのか?
ここでいう先祖とは「家」の先祖を意味し、苗字は「家名」と考えてください。
「家名」には変遷があり、それは「家」の栄枯盛衰とも関係すると述べました。 「苗字(名字)」の由来は『苗字辞典』『家系辞典』によって知ることができます。
しかし必ずしも「苗字の由来」=「先祖の由来」ではありません。多くの方はここを誤解しています。
私自身の先祖も殿様から苗字をいただき「渡辺氏」に変わっています。 よって家祖は苗字が違います。
「先祖の元の苗字はなんだろう?」
「先祖の由来を知りたい」など
先祖の歴史を知りたい方はお気軽にご相談ください。
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日本の苗字トップ10
苗字をクリックすると詳細ページにリンクしています。
 1位 佐藤   東日本に多い。 「上がり藤」「源氏車」など
 2位 鈴木   同じく東日本に多い。 「抱き稲」「烏」など
 3位 高橋   全国に分布する。 「違い鷹の羽」「笹」など
 4位 田中   地形姓の代表です。 「左三つ巴」「剣片喰」など
 5位 渡辺   鬼退治、渡辺綱の子孫。「渡辺星」など
 6位 伊藤   東海地方に多い。 「上がり藤」「木瓜」など
 7位 山本   西日本に多い。 「左三つ巴」「対い鳩」など
 8位 中村   方位姓の代表です。 「五三の桐」など
 9位 小林   中部日本に多い。 「揚羽蝶」「片喰」など
 10位 加藤   東海地方に多い。 「下がり藤」「藤巴」など

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