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大野藩家臣のご先祖調べ
慶長5年(1600)「関ヶ原合戦」の勲功により、徳川家康の次男結城秀康が越前一国67万石を与えられます。
翌慶長6年には北ノ庄城を大改修して居城とし、大野には土屋昌春を配置し知行させました。
秀康の嫡男松平忠直は「大坂の陣」で戦功を立てましたが、元和9年(1923)乱行を理由に豊後国大分に配流されます。
忠直に代わって次弟である 越後高田藩主松平忠昌が福井藩50万石の藩主となりました。大野郡は忠昌の3人弟松平直政(大野藩5万石)、松平直基(越前勝山藩3万石)、松平直良(木本藩2万5千石)にそれぞれ与えられました。
ここに親藩大名の大野藩が立藩します。
ところが寛永10年(1633)松平直政は信濃松本藩へ加増移封となります。以降大野藩は次々藩主が交代します。
直政の移封後丸岡藩預地となり、寛永12年(1635)越前勝山藩から松平直基が入り、
寛永21年(1644)松平直基が出羽山形藩へ移封されると、越前勝山藩より松平直良が入封します。
直良の子松平直明は天和2年(1682)に播磨明石藩へ移封されると、元老中土井利房が4万石で入移しました。
以来、廃藩置県まで譜代大名土井家が藩主を勤めました。
土井利房は大老土井利勝の四男として生まれ、利勝の子息の中では一番の出世頭でした。しかし入封の翌天和3年に死去し、その治世は1年もありませんでした。
2代藩主土井利知は大坂加番・奏者番、4代藩主土井利貞は大坂加番、6代藩主土井利器は大坂加番、と幕府の要職を勤めています。
名君と評される7代藩主土井利忠は藩政改革(更始の令:もう一度やり直す)を断行し、有能な人材の登用して藩財政再建に成功し、藩営病院の設立、藩校明倫館・洋学館の創設、軍制改革にも力を入れました。
安政5年(1858)には幕府より北蝦夷地開拓の許可を得ています。
大野藩では特産品を藩直営の取次店(大野屋)で販売することとし、大坂・岐阜・名古屋・箱館に大野屋を開いています。
また商品輸送や蝦夷地との往来のために西洋式帆船大野丸を運航させています。
大野藩は小藩でありながら、蘭学の原書や辞書を翻訳しており、子弟たちは自らも写本に励みながら、熱心に西洋の先進技術を学んだといわれています。
「戊辰戦争」で箱館五稜郭の戦いに参戦しています。
| 藩庁 | 大野城(大野市) | |
| 江戸屋敷 | 上屋敷(港区赤坂2丁目〜6丁目:赤坂氷川神社あたり) 中屋敷(港区三田:慶応義塾大学あたり) 下屋敷(中野区中央・東中野あたり) |
|
| 石高(表高) | 4万石 | |
| 江戸城控間 | 雁間 | |
| 格付け | 城主 | |
| 爵位 | 子爵 |
■大野藩土井家の歴代藩主
| 土井家 | 家紋:六つ水車 出自:清和源氏土岐氏流 |
||
| 菩提寺:浄土宗善導寺 (大野市錦町) | |||
| 代数 | 氏名 | 官位 | 在職 |
| 1 | 土井利房 (としふさ) |
従四位下・ 侍従 |
天和2年(1682) ~ 天和3年(1683) |
| 2 | 土井利知 (としとも) |
従五位下・ 甲斐守 |
天和3年(1683) ~ 寛保3年(1743) |
| 3 | 土井利寛 (としひろ) |
従五位下・ 伊賀守 |
寛保3年(1743) ~ 延享3年(1746) |
| 4 | 土井利貞 (としさだ) |
従五位下・ 能登守 |
延享3年(1746) ~ 文化2年(1805) |
| 5 | 土井利義 (としのり) |
従五位下・ 造酒正 |
文化2年(1805) ~ 文化7年(1810) |
| 6 | 土井利器 (としかた) |
従五位下・ 甲斐守 |
文化7年(1810) ~ 文政元年(1818) |
| 7 | 土井利忠 (としただ) |
従五位下・ 能登守 |
文政元年(1818) ~ 文久2年(1862) |
| 8 | 土井利恒 (としつね) |
従五位下・ 能登守 |
文久2年(1862) ~ 明治4年(1871) |
■大野藩土井家の家臣団
土井家の家臣団は藩祖土井利房の代に骨格が形成されました。
家臣総数は、
天和3年(1683) 631人(知行取63人、)
安永5年(1776)頃 591人(知行取80人)
明治2年(1869) 786人(知行取86人)
給禄は、安永以降の知行取(給人)で500石~70石が与えられ、それ以下は扶持米取・切米取や金給・銀給でした。
職制は、家老から中間まで25の等級に分かれ、16等級(供小姓・近習坊主・蔵方・面谷奉行・奥用達)までを士分(諸士)、それ以下は卒として区別しました。
大野に入封した土井利房は家老・用人・取次役・物頭・目付の要職に以下の諸氏を任命しました。
家老…大生・中村・関
さらに天明年間までに大野・村井・岡・堀・田村・小林・牛島の
諸氏が勤めています。
用人…村井・藤井・武田・大生・岡・関
さらに藤田・桜井・江目・後藤・高久・稲垣・白井・寛崎・崔藤・平沢の
諸氏が勤めています。
取次役…田村・藤田・桜井・村井・藤井・中村・井上
物頭…堀・平岡・梅沢・萱島・半島・武田・生形・長瀬・師岡・石川
目付…岡田・庵原・石川・庭月
この他、江戸留守居役は、生形・堀・札次・師岡・岡田・海野・稲垣・大生・依田・岡部・岡嶋・真鍋・井村・白井の諸氏が勤めています。
⇒江戸時代の武家の一生(ライフサイクル)
■大野藩の家臣
『土井家家臣由緒書』より藩士家名
| あ) | 荒川・浅山・雨森・安藤・青山・赤堀・明石・有吉・阿部・荒木・新井 |
| い) | 稲垣・石井・井村・猪島・石川・池田・岩城・伊佐・生人・伊丹・伊藤・乾・石原・石黒・ 飯山・飯田・岩崎・井上・板原・猪飼 |
| う) | 内山・牛嶋・浦井・宇野・上野 |
| え) | 江波・江月 |
| お) | 岡・大生・大久保・岡田・奥田・岡嶋・小田・岡山・尾崎・小形・岡井・生沼・大嶋 |
| か) | 金子・皆藤・蒲生・門田・加藤・川合・狩野・笠場・川端・神田 |
| き) | 木村・刑部・喜多山・木内・岸野・木下 |
| く) | 久保・久保木・熊谷・黒田・倉田・草野・郡司・熊野・栗原 |
| こ) | 小林・小菅・小早川・小松・小泉・幸村・近藤・小高・小山 |
| さ) | 佐和・西郷・桜井・笹嶋・斉藤・佐々木・沢田・佐合・佐藤・佐野 |
| し) | 白井・嶋田・下山・鹿内・清水・設楽・白石 |
| す) | 菅田・杉本・鈴木・杉尾・周防・菅沼・菅原・菅谷 |
| せ) | 関口・関屋・瀬戸・芹川 |
| た) | 田村・高久・鷹見・多胡・武田・谷・田嶋・高木・高井・滝波・玉木・竹田・田上・高橋・ 高居・高井・竹村・竹内・田中・田城 |
| つ) | 土田・辻・月輪 |
| て) | 寺田・寺嶋・手塚・手嶋 |
| と) | 戸塚・富永 |
| な) | 中村・中山・長瀬・長岡・長江・中井・南部・中田・中谷・中森・中里・仲・永田 |
| に) | 西村・西川・西脇 |
| の) | 野尻・及位 |
| は) | 萩原・早川・原田・林・服部・橋本・長谷川・橋高・浜田 |
| ひ) | 平岡・平沢・広田・平泉・平間・平尾・平井・広木・広瀬・平山・樋口 |
| ふ) | 札・福田・深美・福永・古川・藤田 |
| ほ) | 堀・本多・細野・堀江 |
| ま) | 真鍋・松浦・真柄・松山・松崎・松尾・松井・松田・前田・間瀬・前波・松村 |
| み) | 宮崎・三宅・満田・宮田・水谷・宮垣・三橋・水口 |
| む) | 村井・村田 |
| め) | 目黒 |
| も) | 森田・森・森永・森本・師岡・守谷 |
| や) | 山高・山村・山崎・山内・山本・安岡・安川・山田・山藤・柳川・山川 |
| よ) | 吉田・横田・横坂・米村・吉村 |
| わ) | 渡辺・脇本・ |













